断熱材にかかる費用を妥協してはいけません!

注文住宅を建てる際に、誰でも自分の好みの間取りやこだわりを取り入れ、なおかつ出来るだけ費用を抑えたいというものではないでしょうか。しかし、長く快適に暮らすためには絶対に妥協をしない方が良いポイントというのがいくつかあります。そして、そのひとつが断熱材であるということを是非覚えておいてください。
断熱材は、その性能によって家に与える環境を大きく作用するものです。外からは見えない部分に設置されるものなので、つい安い素材で費用を節約したいと思ってしまうかもしれませんが、選ぶ素材やよってグレードによって、建築後の室内の断熱性が断然違ってくるものなので、選ぶ際には十分に吟味する必要があります。
断熱材は文字通り、室内の熱を外に逃がさないようにする役割を果たします。ですから、もし性能が良くないものを使ってしまうと、冬は寒く暖房費がかさんでしまうという問題が起こります。家を建てた時に節約出来たつもりでも、これではあとから光熱費が掛かってしまうので、結局はコストカットになっていません。
それから忘れてはいけないのは、質の悪い断熱材は家の中に結露を発生させるということです。結露は建物の中と外の温度差が激しいとあらわれるものですが、窓にびっしりと結露が出来るような家は、湿気が多くなってしまいます。家は気密性が良いと熱が逃げないと言われますが、隙間が少ない室内で湿気が多かったらカビが生えるのは時間の問題ではないでしょうか。
例えばキッチンは料理をするため、家の中でも1番と言っても良いほど湿気が多い場所です。そんなキッチンの寿命は大体15年ぐらいとも言われていますが、こちらは古くなったらリフォームをするという方法があります。しかし、断熱材は住宅の施行時に天井裏や外壁内部、あるいは床下に設置されるものです。思ったよりも性能に問題があるからと言ってそれほど簡単に取り換えるなどということは叶いません。ですから、なおさら建築時の断熱材選びが重要となってきます。
断熱材には、その素材によってさまざまな種類と特徴があります。耐火性に優れた素材もあれば、中には防音性に優れているというものもあります。個々の素材にはそれぞれメリットもありますが、デメリットもあるのが事実です。
家庭にはひとり暮らしから三世帯が同居する住宅までいろいろな形がありますが、肝心なことは自分の家庭はどの部分に重点をおくかということではないでしょうか。その重要性を断熱材の素材と費用と照らし合わせ、施工する会社の担当者のアドバイスも聞きながら家族にとって1番納得が出来るものを選ぶことが、長く住むことが出来る快適な我が家の足掛かりとなります。